友達

2004年5月15日
君の細い腕に

白い包帯

なんとなく 直感

「打撲しちゃったの」

苦笑する君

「大丈夫?」

それに合わせる僕

君の影が チラチラ

原因は あの男だね

無言

2004年5月14日
無言は肯定ではない

無言は否定ではない

無言は無言だ

michel

2004年5月13日
「もう私はいらないのね」
そう君が泣くから
「そんなことない」と
強く抱きしめた

だって、ミシェル
僕はまだ独りで眠ることすらできないんだよ

tear

2004年5月12日
泣かないで

だって涙が止まらなくて

泣かないで

だって何も進展しなくて

泣かないで

だって何もできなくて

泣かないで

だって強くありたくて

泣かないで

だって弱い自分は嫌いなの

理由

2004年5月11日
泣いたのは

貴方が突然消えてしまったから

別れの挨拶も

別れのキスもなにもないまま

せめて理由くらい

教えてくれてもいいじゃない?

此処から動けないのは

貴方が帰ってくるかもしれないから

スーサイド・ゲェム

2004年5月10日
さぁ、薬とお酒を手に取って

簡単なゲェム

この前は10錠

その前は23錠

何錠で死ねるか

スーサイド・ゲェム

11階から柵を乗り越えて

突き落としてくれる人を待ってた

メェルしても電話しても

皆優しすぎてダメダメね

ダイヴ!!

さぁ、薬とお酒を手に取って

今夜は何錠に挑戦してみる?

Mother’s Day

2004年5月9日 家庭
心からの感謝を

産みの痛みと苦しみに合うくらいの

愛と感謝を貴女に

僕は期待に添えない子供だったかもしれない

けれど育ててくれてありがとう

この世に産んでくれてありがとう

その感謝だけは忘れません

遺書の落書き

2004年5月8日
僕が死んだら

誰が連絡してくれるんだろうって思ってた

僕の生死も知らず

あの人が生きていくなんて嫌だった

僕の遺灰は

海に還してください

僕のために一度だけ泣いて

その後は僕の分まで生きてください

僕はきっと傍にいるから

安心していてください

破壊衝動

2004年5月7日
失うのが怖いなら

叩き壊してしまえばいい

ROSE

2004年5月6日
あの

瀕死の薔薇を

助けて

くれませんか・・・?

僕が

数日お水を

あげ

忘れてしまったんです・・・

あの

小さな薔薇が

もう

一度咲いてくれたら

もう

一度・・・

no title

2004年5月5日
生きていますか

生きていますか

僕の声は聞こえますか

愛していいですか

愛していいですか

僕の想いは届きますか

BIRTH DAY

2004年5月4日
これほどの記念日があるだろうか

君がこの世に生まれてくれたこと

僕と出会ってくれたこと

これほどの喜びがあるだろうか

君が存在していてくれること

僕と一緒にいてくれること

これほどの感謝があるだろうか

君が笑顔でいてくれること

僕を愛してくれること

Not Guilty

2004年5月3日
君は無罪だと

僕が何万回でも

証言するよ



だから歎かないで

その美しい瞳を

曇らせてしまわないで



君は無罪だよ

何も君のせいではないよ

誰にも君を責めさせないよ



有罪は僕ひとりでいい

甘く軽く

2004年5月2日
クレジットカァドみたいな恋愛がいいワ

5秒で面倒な作業は片付けて愛し合いまショウ?

リボ払いで貯めつづければ

愛がいっぱい溜まるかシラ

サインをぉ忘れなく

きっちり引き落としさせていただきますワ

FINALE

2004年5月1日
始まりがあるから終わりがあり

終わりがあるから始まりがある

その間に何があるのか

僕らは知る術を持たない

だから怖いのだろう

未知のものに恐怖を感じる

それは自然なことだ

恐怖を感じている自分を自覚するか否か

それでかなり差はあるが

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

『笑顔で死にたいんだ』

「笑顔の死体って怖いな(笑)」

『うっさい(笑)』

美しさ

2004年4月30日
右手にナイフを

左手に薬を

君に薔薇の花束を

赤い色は綺麗だと思わないかい?

薔薇や桜や椿

血によって染められていると謳われる花たちは

儚さ故に美しい

だから君も美しい

儚さ

2004年4月29日
人の儚さに気付いて、震えた

まるで目の前から消えてしまいそうで

きつく、抱きしめたの

お願い

置いていかないで

一緒に連れて行って

何もできることはないかもしれないけれど

こんなにも苦しい、なんて

恋心

2004年4月28日
貴方の顔しか浮かばない、なんて

ありえない

まるで恋、みたいじゃない

ありえないわ

僕は僕は僕は

あの日、恋という感情に鍵をかけて

その鍵を捨てた、はず

ありえない

恋、なんて・・・

恐怖

2004年4月27日
こわい?

何が?

どうして?

そうやって突き詰めていくと

こわいものなんてない気がしてくるよ



君が?

いない?

どうして?

そうやって真実だけ並べていくと

涙さえ枯れていく気がするよ

wind

2004年4月26日
風よ

どこへ行き急ぐ?

風よ

あの人と何処へ

何故に

遠くへ遠くへ

これ以上

遠くへ・・・?

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